MY STORY 最終回)そして、現在

それから・・・

いよいよモントリオールでの生活が
始まりました。

この頃には
「今も辛いし、未来はもっと辛い」という
あの重苦しい感覚は
もう、ありませんでした。

というのも、潜在意識には、
いくつかの法則があるんです。

起きること、感じることに
法則を当てはめることで、


「やめること」と「すること」が
くっきりしてくるんです。

そう、
私の頑張り方が、変わっていたんです。


新生活が始まって、
最初の課題はやっぱり、車の運転でした。

移住に伴う各種手続きは
気が遠くなるほど何種類もあり
時間もかかり、それぞれに何回も通います。

生活のこまごまとした必要なものや
家具を整えるのにも
毎日のグローサリーにも
何度も出かけます。

子供の学校の送り迎えは、
車で片道30分、渋滞だと1時間ほどかかります。
これを、1日2往復。

その全てを、
夫にだけ頼る、任せる、と言うわけには
いきません。

「私が、自分で運転して、自由を手に入れる

勇気を奮って、運転席に座りました。



私は、免許証を
身分証明書としてしか使っていない
最強ペーパードライバー。

日本やアジアの国々とは反対で、
ここでは、左ハンドルの右側運転。

何もかも大きなカナダは
みんなが乗ってる車も大きい!
SUVや、ビルほどもある様なトラックも、
前から後ろから横から、
すごいスピードで迫ってくる・・!

信号のライトが3つでなく
4つも5つもあったり、

クラクションは鳴らしあってるわ、
なんだっけこの標識、
えーん、車線を3つも越えないと曲がれない・・

体はガチガチ、息が止まり、
怖い、やっぱりできない、
やっぱり無理だ・・・(涙)

「こんな場所に、
 役に立たない私を連れてきたのは
 あなたなんだから、
 あなたが全部
 責任持ってやりなさいよ!」
と、夫に言いたくなる日も、ありました。


また、ある日のこと。

うちにやってきたお客様が
腕にぐるぐる巻きの包帯を
しているではないですか!

「国際免許で運転していた人にぶつけられた」
と、言うのです。

まるで
「あなたが道路に出るなんて、周りの迷惑よ」
と、「私に」言われているような気がして
いたたまれなくなりました。


こんなふうに、毎日
「できる」という勇気と
「やっぱり無理だ」という恐怖が
行ったり来たり。



でもこんな気持ちや
出来事による「揺らぎ」でさえも、
潜在意識の法則の通りでした。

法則を知っていることで
「誰のせい」「誰が悪い」とか、
「こうだからしょうがない」とかに
思考と行動が、外れないのです。

「揺れる自分も当然」

「ここは通過点、いづれ通り過ぎること」
と、挫けず自分を信じることができるんです


すると、夫の言うことにも
「ハッ!」とすることが多くなります。

「陽子、自分のレーンを守って走れ」
「陽子、目の前じゃなく3つ先の信号を見ろ」
「陽子、自分に集中、周りはバカばっかりだと思え」
(↑周りの車のスピードやクラクションにビビる私に、
 「自分を信じろ」という意味で言っています)

以前なら「そんなこと言ったって!」と
言い返したくなる様な厳しい言葉にも
「ハッ!」とするんです。

そして、私は静かに一人
感動してしまうんです。

だって・・・
言葉のどれもが、
夫が私たち家族を導いてきた
夫の生き方そのものなんです。

自分の道を決めて
先を見据えながら
周りの人や出来事に動じず、翻弄されず
自分を信じて進むだけ。

これをやってきたから
成功した人だったんだな・・

こんな強くて頼りになる人が
私の夫なんだ・・

なんだかずっと
夫の言葉を聞いていたくなるんです。

ハンドルを握りながら
夫のことを心底尊敬し、
愛おしさや、ありがたさが溢れてきて
運転しながら涙がボロボロこぼれることも
ありました。


それから間も無く・・・

私がハンドルを握り
私が子供たちを学校に送るのが
日課になりました。

行きたいところにも
自分で運転して出かける自由が、
私にもつくれました。


こんな日常を
最初から諦めていたのが、嘘みたい!


移住から半年後。
世界的なパンデミックが起こりました。

子供たちの学校も
完全オンラインになり
生活必需品以外のお店は、営業ストップ。
ロックダウンになり
家に籠る生活が何ヶ月も続きました。

先の見えない不安や
怒りにのまれてしまいそうになったことも
1度や2度ではありません。

でも、これまで通り
「潜在意識」という捉え方を
心の拠り所にすると決めていました。

周りで起きていることから
自分自身が
「無意識に」考えていること・望んでいることを
おおよそ翻訳できるようになっていたおかげで、

なんでこんなことが・・という怒りや
やるせなさの堂々巡りが
減っていくのには、助けられました。

例えば、
ロックダウンで
「家から出られない」ということは・・?

潜在意識の捉え方を使って
翻訳していくと
「やめること」と「すること」が
くっきりしてきます。


これは、その人の「現在地」と
「向かいたい方向」によって
翻訳は異なりますが、

私の場合は、
内側にこもり変身に向かう
「さなぎの時期」と腹を括り、
やりたいとずっと思ってきたことを
やり切るチャンスにしました。

こうして、
これまでの個人セッションに加えて
今お届けしている メールマガジン がスタート。
【お話会】【体験会】のオンライン開催も
始めることができました。

私の思いや
私ができることを
1箇所に集めてご覧いただける 
ホームページ もできました。

これまで通り、
慣れない土地で
試行錯誤の忙しい生活を送っていたら
こんな仕事の基盤を作るのに、
一体何年かかったかなぁ、と思います。


かつての私は、ココロと脳の仕組みなんて、
全く興味ありませんでした。

「潜在意識」という捉え方を
初めて知った時も

周りでおきていること・周りにいる人は
全部自分がつくっているとしたら・・


と、考えようとしてみても

良いことが起きるときはわかりますが

悪いことに関しては、
何故こいうことを
「自分がつくる」と捉えられるのか

全く見当もつかず、納得もいかず、
半信半疑でした。

いえ、反発の方が大きかったです。
当時の心理学の講師先生には、
私は随分生意気な態度だったと思います。


でも今は
こんなふうに考えています。

私は人生で壁にぶち当たった時、
周りを責めて、周りを憎んで
これ以上ガッカリして自分が傷つくのがもう嫌で
自分を守るために、無感情、無表情になり
未来にも期待せず、投げやりになりました。

でも、諦めきれなかった。

そんな私には
言葉にもなっていなかった
本当の望み
があったんです。

「潜在」とは「潜って、在る」と書く様に
深く深く
自分でも知らないほど深く潜ったところに
確かに在る、望み、とは・・

私は、全部、欲しいんです。

全部、欲しいし、全部、やりたい。
それができる、自分でありたい。


私のそんな潜在的な強い強い望みを
意識に上げてくれたのが
この経験だったと思います。

当時は、まだ
在ることも知らなくて(意識に上がっていなくて)
だから言葉にも
なっていなかったんだけど

「自由って、自分で選べることなんだ」
「なんでも選べる自分でありたい」
選べるものがないときは
 それを作れる自分でありたい」

と、言葉にできて、それを

現実にするツールとして
「潜在意識」という捉え方

を手に入れました。

結婚で人生をダメにした、じゃあなかったんです。
言葉が通じなくて、冬が長くて、
家から一歩も出られないような
モントリオールが悪い、でもなかった。

逆です。

私の生き方から「制限」を取っ払うために
私が「無意識で」セッティングした「お題」

だったのね。
「これ解けたら、できるよ」って。

自由を作れる自分になるために
お題としてこれらを現実化した潜在意識、
すごい!


そうそう、

「潜在意識」という捉え方を
日常に取り入れると

これまで「同時に叶うはずのなかった」ことが
「同時で叶うしかない」と実感する様になりました。

自分らしく活躍する

私の考える「活躍」とは、
自分がこれ!と選ぶものを、深めていくこと。
それを世に放って、
共鳴する人と共に成長していくこと。

周りと調和する

私たち女性は、年齢と共に、
周りに深く関わる人が増えてきます。

自分のやりたいことをやろうとすると
周りとぶつかったり
周りに迷惑をかけてしまう・・

だけど、
周りの人のために動いていると、
自分ばかりが我慢したり
ヘトヘトしなってしまう・・

この二つは、
どちらかを選ぶと、
どちらかが犠牲になるものだ、と
思いがちではないでしょうか。

だけど、
今の自分で納得できなくても(できなくて当然!)

まず、「潜在意識」という捉え方を
信じてみる、と決める。

そして、日常で怒ったり、悲しんだり、
悔しい時、絶望しそうな時など、
「心が大きく動くこと」に
法則や仕組みを取り入れてみる。

それを、淡々と、やり続けるうちに・・

自分らしく活躍するほど、
周りと調和し応援される未来が
つくられていくんだなぁ・・

「鏡の法則」っていう言葉がある様に

「自分らしく活躍」
「周りにと調和し応援される」

この二つは、別物ではなくて
周りは結局、自分の
「潜在意識にあるものを映し出している」んですね。

こちらが、その潜在意識にあるものを
見つけて、変えていくと、
あちらの鏡の向こうの
相手も、世界も、変わる。

だから同時で叶うんです!


ここで地に足をつけて暮らすと
決めたおかげで
新しい働き方が手に入りました。

今では、
この地のフランス語の生活環境でも、
通勤時間0分の自宅から、
私の得意な言語と興味ある分野で
大好きな仕事ができています。

パンデミックで
一気にオンライン化が進んだおかげで、
学びの選択肢も
オンライン上での人とのつながりも
ぐんと増えましたよね。

私自身、海外在住のハンデは感じず
まるで日本にいるような便利さで、
仕事や学び、人間関係を楽しんでいます。


かつての私は、
専業主婦なのに・・って、
コーヒーショップに行く
時間とお金にさえも
罪悪感を感じていました。

なのですが
パンデミックの直前と、
ロックダウンも終わった2022年の夏には
おひとりさまで
3週間の一時帰国も楽しんできました。

夫も子供たちも、
困るどころか、反対するどころか、
快く送り出してくれました。

日頃の私自身の役割をいっさい脱いで
時間におわれることない
ホテルステイも、両親との時間も
大切な人たちとの時間も、最高です。

そして今年も、来年も、また
叶うでしょう。


専業主婦で
なんの価値もないと思っていた私。

結婚で、人生をダメにしてしまった・・
と、10年ほども
深く、深く、悩んでいた私でしたが

結局、何も失っていません。

現在は、夫と
ティーンエイジに成長した子供たちと
ママ(義母)との
3世代5人家族。

家族関係も、まるで
5人で1人の大きな自分に
なれたような感覚です。

「同じ家族」と一緒に、
これまでとは「全く違う人生」へと
ライフシフトしました。

現在は
10日学び10日働き10日遊ぶ、
というライフスタイル
「10・10・10ライフ」を実現中です。

私が、私の

「何を考えどう感じるか」
「何をやめて何をするか」だけにフォーカスすること

で、手に入れることができました。

移住してから、インスタを始めました。

「潜在意識」という捉え方を日常づかいにして
今の「10・10・10ライフ」をつくってきた

・新しい頑張り方
・「ハッ!」としたこと
を綴った記録です。

日々起きること・感じることを
インスタに記録しながら
これまでの私は、
「頑張る」ことを
「我慢する」と意味づけていたことに
気づきました。

恥ずかしいことも、みっともないことも
よかったことも、辛かったことも
全部私の足跡。

そして、これも、通過点。



MY STORYにお付き合いくださり
ありがとうございました。

自分の内側を表に出すのには
勇気が要りました。
長い自己紹介とさせていただき・・(笑)

こんな私の経験が
自分で自分を幸せにしたい!と思っている方の
勇気になったら、と願っています。

これからどうぞ
よろしくお願いいたします^^

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